チームまちのよこ連携

-街の課題解決コース- 

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街を解剖するマッドサイエンティスト 〜清掃インスタレーションで問い直す、公共空間のあり⽅〜
マッドサイエンティスト

◻︎活動内容

「マッドサイエンティストがゴミを通してまちを研究する」という没⼊型インスタレーション+清掃パフォーマンスを実施します。

◉内容:
参加者が⽩⾐を着たマッドサイエンティストに扮し、3⼈1組でまちのゴミを「採集物」として研究‧収集。‧通⾏⼈はそれを観察することで、「そこにゴミがある」ことをあらためて意識する →「ゴミは拾う‧捨てない‧関わる」ことへの態度変容が促される仕掛けです。‧⼀緒に拾えるキット(ピンセット‧試料ボトル‧ポーチなど)を配布し、誰でも参加可能な開かれた活動とします。

◉参考モチーフ:
本企画では、1960年年代に都市空間に介入した「ハイレッド・センター」の《首都圏清掃整理促進運動》をヒントにしています。今回は美化を目的としたパフォーマンスではなく、パフォーマンスを通して、まちと自分の関係性に気づくきっかけとなることが目的です。清掃や捨得といった日常の行為に仮装・振る舞い・好奇心といった視点を加えることで、通行人や偶然見かけた人にも「これは何だろう?」「自分も何かしてみようか?」という小さな気づきと行動のきっかけを届けたいと考えています。ゴミを拾うと行為が、楽しさやユーモアを通して”自分ごと”になる瞬間をつくりたいと考えています。そしてそれが、ささやかでも持続的な”日常のまちを営み”につながっていくことをめざします。

 

◻︎開催日

第一回目:2025年9月6日(土)21〜24時

第二回目:後日発表いたします

◻︎実現したいサンキタエリアのシーン

神戸の玄関口・三宮にふさわしい公共空間をみんなで維持し続けているシーン。

  • (before) ゴミを無意識に見過ごす → (after) 「あ、落ちてる」と気づく
  • (before) ゴミを拾うのが恥ずかしい → (after) 拾う行為に誇りを感じる
  • (before) 他人事だと思っている → (after) 「自分もやっていい」と思える空気感がある

将来的にはサンキタ広場に対するネガティブな印象の転換につながり、通行人の行動変容(傍観者から実施者へ)や、地域美化・防犯に対する新しいアプローチ提案(啓発ではなく巻き込み)、公共空間へのポジティブな関心、まちづくりの自分ごと化するような意識変化が生まれることを目指します。

 

◻︎取り組みたい現状の課題

サンキタ広場は、夜間になると若者が集まり、ゴミの散乱や治安のイメージ低下が見受けられます。また、本来日本に根付くはずの「ゴミは拾う・持ち帰る」という公共マナーが近年では軽視されがちで、「見て見ぬふり」が社会全体の空気として蔓延しています。その結果、ゴミの放置が当たり前/美化活動が「偽善的」と捉えられがち/公共空間に対して「自分ごと」の意識が薄いといった問題が顕在化しています。

 

◻︎これまでの活動実績

本プロジェクトは、まちに関心を持ち日常的に都市のありかたを語り合っている有志による初めての実践活動となります。団体としての実績はないものの、メンバーである4名はそれぞれ、まちづくり・ブランディング・デザイン・教育・社会活動など、都市に関わる分野での経験を持ち、2024年からは「よりよいまちとはなにか」「いまの神戸独自の魅力とは何か」を月1回の共有会で話し合ってきました。その活動の延長として、三ノ宮の玄関口であるサンキタ広場の”居心地” に向き合う機会を得たいと考えています。